なお、早川さんの「FuelPHP入門の」著書ではテキストエリアが非常に狭いのですが、これはスタイルシートで変更できるようになっており、そのファイルは/public/assets/css/bootstrap.cssです。ここの121行目のtextareaを変更すると、サイズを調整できます。一覧画面で投稿記事のタイトルをクリックすると、詳細画面が出てきます。
ここで、別のユーザーがコメントを投稿することが可能です。上部のURLをクリックすると、投稿記事を編集することができます。
次の図が編集画面です。
なお、このブログモデルは、モデルクラスでユーザーテーブル、投稿記事テーブル、コメントテーブル、カテゴリーテーブルの複数のテーブルに1対多、多対多のリレーション関係を設定しており、非常に参考になります。バックエンドの管理機能を追加すれば、コンテンツ・マネージメント・システムの骨格が作れそうです。
本書では、もうひとつの実践サンプルとして、「お問い合わせ」システムを紹介していますが、サイト管理者の環境では、PHPのmail関数、/usr/sbin/sendmailではメールが送信できず、smtpなら送信できました。なお、ソースコードの中で、問い合わせのタイトルが文字化けしてしまうので、次のように直してあります。
//メールの件名を設定 //$email->subject(mb_encode_mimeheader('お問い合わせがありました', 'jis')); $email->subject(mb_convert_encoding('お問い合わせがありました', 'jis'));
なお、本書に掲載されているコントローラーのcontact.phpの中で、ビューファイルを呼び出す次の箇所はでは次のようになっていますが、サンプルファイルではcontact_email.phpとなっているので、そのままではFuelPHPに怒られます。ビューファイル名かソースコードのファイル名のいずれかを直して、統一する必要があります。
//メール本文用のビューを呼び出して$mailを埋め込む $body = View::forge('contact/contact_mail', $mail);
早川さんの本著作は、「入門書」と言えばFuelPHPに初めて触れる人には「入門書」でしょうが、構成が良く寝られているうえ、PHPやMySQLについてかなりの知識と実践を前提としています。なので、一般のPHPユーザーに取っては「高度な入門書」と言った方が良いかもれしません。