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iPhone、日本市場も頭打ちか?ーOS公開化の波に乗れないアップルー

アップルのiPhoneが日本でも頭打ちになりそうだ。本日5月12日、新宿のジャンパラに行きましたら、「iPhone5の不具合が発覚されたため、買い取りいたしません」とありました。近くのヨドバシカメラのドコモに行くと、「中国ではiPhoneの5cにも不具合が見つかっています。ただし、ドコモでは5c/5sの不具合は報告されていません」とのことでした。ただし、「5c/5s効果も一巡して、iPhoneの売れ行きも当初ほどではありません。アンドロイド端末はフルセグ機能とかおさいふケータイ機能とかいろんな機能がついていますから、こうした機能が必要な方にはアンドロイド端末がおすすめです」とiPhoneの退潮とAndroid勢の盛り返しを示唆していました。

世界市場でのiPhoneの退潮はよく知られています。2014年第一・4半期のスマートフォンの世界市場での動向については、http://jp.techcrunch.com/2014/04/30/20140429strategy-analytics-q1/に詳しいです。Android端末は、圧倒的優位を保っていましたサムソンに比べ、台湾のファーウェイやIBMからシンクパッドを買収、かつてマッキントッシュにCPUを供給していたモトローラの買収も発表した中国のレノボが力をつけ、勢いを増しています。販売台数とシェアは次のようになっています。

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世界市場ではiPhoneのシェアが年々後退しているのは有名です。そこに、今回のiPhone5/5c騒動が出ました。アップルは中国でのシェア拡大に注力していましたから、これは大きな打撃です。退潮が加速される可能性が高いでしょう。日本だけが、世界市場の動向とかけ離れていますーだから、日本の携帯端末はガラパゴス島の名前をモジッてガラスマとかガラケーと言われていますーが、いつまでもガラパゴス島でいることはできないでしょう。

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サイト管理者は仕事用にiPhone4s、個人用にNexus5の双方を使っていますが、最近はNexus5のほうが面白く感じています。ATOK for Androidが結構優れものです。

iPhoneの大きな問題点は、基本ソフトのiOSのソースコードが公開されていないため、メーカーが独自の機能をつけにくいことでしょう。また、WindowsのようにOSの使用料がかかるためその分、割高になります。「金持ちのiPhone、庶民のAndroid端末」と言われる所以です。また、メーカーによるOSの解析もできないため、メーカーの競争力もつきません。アップルはiOS/OS Xの中身を公開しない限り、世界的な退潮は避けられないと思いますが、Windowsを提供しているマイクロソフトと同じようにそれは困難だと思います。

現在、Android端末も高度なスペックを必要としていますが、世界的には比較的低スペックのハードウェア構成でも快適に動作するFirefox OS(Linux の技術、および Firefox のエンジンである Gecko を基に Mozilla によって開発された新しいモバイル OS)搭載のスマートフォンが提供され始めており、日本でも今年、auのKDDIから提供されることが表明されています。

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笑ってはいけませんがかつて、Internet Explorerに駆逐されたNetscapeがソースコードの公開でMozilla Firefoxとして復活しましたが、今やLinuxを取り入れOS化に成功、Windows Phoneと第三のモバイル端末OSの座をめぐって競争しています。サイト管理者はFF OSが急成長すると見込んでいます。

 さて、日本ではドコモ、au、ソフトバンクのキャリアが不毛な顧客争奪戦と囲い込みを行っきましたが、総務省がクレームをつけ、平成26年度(今年4月以降)過激なキャッシュバックはなりを潜めました。ただし、MNPによる乗り換え競争は相変わらずです。端末が1円で買えるというのはその分、通信費(パケット代)で稼いでいるということであり、ここのところを解決しない限り、日本のIT産業は奇怪なガラパゴス怪獣になる恐れが高い。NTTの民営化は果たして真の意味で成功だったのか。通信業界の競争政策を考えなおすべきでしょう。

 

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