今回は趣を少し変えて、PHPの話題。Wordpressの関数を学び、プラグインの作成などをするのも良いのですが、守備範囲を広げたいとも思います。各言語ともフレームワーク全盛の時代ですが、サイト管理者もいろいろ試してみました。やはり、日本語の情報が多く、資料も豊富なフレームワークということになると、CakePHP2が挙げられるのではないでしょうか。
CakePHPはPHPの4と5をカバーしていましたが、CakePHPの第二版になってからPHP5.2.8以上に対応し、より高機能なフレームワークになったようです。ネットの世界と書物の世界で日本語の情報が沢山あるのも、嬉しいところです。代表的なところでは、「CakePHP2実践入門」と「PHPシステム開発の教科書」が挙げられます。いずれも、技術評論社の刊行によるもので、前者は簡単な「仕事管理システム」の作成を通して、CakePHP2のエッセンスを分り易く伝えています。後者は、「顧客管理システム」の構築により、CakePHP2を使ってのシステム開発の実践的入門書です。
ただし、PHPは基本的にはApacheに特化したWebアプリケーション開発言語であり、言語仕様としてはPythonのほうがオールラウンドに近く、面白いと思っています。MVCの考え方については、言語の差違はあまりないと思いますので、とりあえず、PHPでMVCの勉強をしたいと思っています。
なお、CakePHP2で作成されたコンテンツ・マネージメント・システム(CMS)としてBaserCMSが有名です。下図はUbuntu13.10にインストールしたものです。
※【追記】
①ActiveStateのKomodo Edit/IDEにCakePHP1/2のコード補完機能をつける方法が下記サイトに掲載されていました。http://community.activestate.com/faq/how-setup-and-use-cakephp-komodo 補完機能が働いてくれて、コードの入力が楽になります。
②「実践入門」の拝読を終わりましたが、CakePHP2の基礎は第6章まで、初心者でも7章は読んでおいたら良いと思います。8章以降は中級レベルにステップアップするための基礎。なお、近年はFaceBookやTwitterと連携することが当たり前になっているため、第16章「ソーシャル連携」も読んで置くべきでしょう。また、PHPなどのスクリプト言語で構築したWebアプリケーションへの攻撃が盛んになっていますので、第13章「セキュリティ」も必読です。総じて、CakePHPの日本語コア・メンバーによって書かれた入門書だけに、秀作と言えるでしょう。なお、技術評論社の正誤表のページには必ず目を通しておくことと、リスト4・25/26のスクリプトに記載されている「return」は要らないようです。