Androidアプリを作成するにはEclipse+Android SDK+Javaというのが正道ですが、Pythonでも作れるようです。Android端末で、Pythonなどのスクリプト言語を実行させるAndroid Scripting Environmentという環境が準備されています。
公式サイトは、http://code.google.com/p/android-scripting/です。ここのダウンロードで、sl4a_r*.apk、PythonForAndroid_r*.apkをAndroid端末でダウンロードし、ファイルマネージャーでたたけば、ASEとPythonをインストールしてくれます。秀和システムの好著「Python2/3入門」に掲載のソースコードをFTPなどで端末に送り、タップして実行すると次のようになります。
上図の画面キャプチャに表示されているウィンドウがPythonで作成したものです。ソースコードは、
import android droid = android.Android() #ダイアログ表示をするにはdialog~系APIを使います droid.dialogCreateAlert("Alert","Are you OK?") droid.dialogSetPositiveButtonText("OK") droid.dialogSetNegativeButtonText("NG") #ダイアログの表示 droid.dialogShow() #ダイアログレスポンスの取得 res = droid.dialogGetResponse() if res.result['which'] == 'positive': droid.makeToast("OK") elif res.result['which'] == 'negative': droid.makeToast("NG") else: raise Exception()
ただし、コメント文は削除する必要がありました。ただし、Android端末でコードを書くのは苦痛ですので、VirtaulBoxにAndroid for X86をインストールしたところ、Google Play Storeでアプリをダウンロードできるようになっていました。シメシメと思ったのですが、Android4.4のRC1なので、ASEは動作しません。正式版では対応するようにして欲しいものです。スクリプト言語Pythonの膨大なライブラリーがそれなりに活用できると思いますので、Javaで開発するよりは手間暇が省けると思います。ただし、統合開発環境はまだないようです。
なお、Nexus5で画面キャプチャをする方法は、電源ボタン+音量ボタンの同時押し下げでした。
キャプチャした画像は/storage/emulated/0/Pictures/Screenshotsに保存されます。