自宅のサーバーも古くなってきたので、LGA1150のCeleron1840にしようかと思いまして、マザーボードにASRockのB85M Pro4を仕入れて組み立てたところ、最初に一度だけ動いたほかは、スイッチを入れても電源ファンが10秒回るだけで、なしのつぶて。
いずれも、秋葉のどすぱらパーツ店に行って購入したものだが、こちらのさぽーとはコールセンターが貧弱なため、事実上、連絡がつかない。そこで、パーツ店そのものに連絡をしたが、待つこと10数分。それで、問い合わせてみると、電源が壊れていることはないことを確認しているため、マザーボードと電源の相性ではないかと言う。
そんなばかな話はないだろうというと、持ってきてもらえばチェックするが、時間がかかり、製品および当店側に問題がないようだと料金を請求するという。普通の量販店なら、料金うんぬんの話は出ず、「持ってきてみて下さい。調べてみます」というところだ。こういう対応が、秋葉の地盤沈下の最大の理由だろう。
埒(らち)が明かないので、保証書兼領収書に「10分間無料診断券」なるものがついていたので、それを持って行くことにした。こちらの診断場所は、パーツ館の隣にあるパソコン本体を販売しているドスパラ本店。もともと本店があって、手狭になったので、パーツ館を併設した。
それで、午前11時開店だが(量販店に比べ遅い)、15分位前に到着して一番先に見てもらった。専門家の行動をみると、クーラーをのけてCPUを外し、すぐにCPUソケットのピン状態を調べるということだった。ちょっと見た瞬間、いわく、「CPUを差すピンが折れているじゃありませんか」。それで、その目立つ箇所のピンの曲がりを直し、他の気になるところもまっすぐにしてもらって、マザーボードにCPUを取り付け、電源を付けてスイッチを入れてみたが、動かない。
結局、「マザーボードとCPUとも故障です。CPUには外傷がないので、無償交換に応じます。しかし、マザーボードのソケットのピンの曲がりが確認できましたので、お客様の操作ミスとして一年間の保証は効きません」とのことだった。サイト管理者としては、頭をがガーンと殴られた感じだった。もともと、インテルはLGA775のころから、CPUではなくソケットにピンを乱立させる構造にしたから、この類の原因でコンピューターが動作しなくなることがよくあるらしい。
しかし、いくら見ても、ピンの曲がりは分からない。そういえば、以前に同じドスパラ系列の新宿店で購入したASRockのマザーボードは初期不良だったので、当時としては最新鋭のZ87マザーボードに差額交換してもらったが、こちらも使っているうちに壊れて今は自宅にない。パソコンパーツの場合、パーツ同士の相性ということもあるようだが、人間とパーツメーカーの相性問題というのも確かにある。
ということで、今後はASRockのマザーボードは購入しないことを誓った。それで、代わりにGigabyteのGA-B85M-DS3Hを購入したが、こちらは全く問題なく一発で動いた。
こちらは、ASRockのものと性能、価格帯ともほとんど同じで、新宿ヨドバシカメラのぱパーツコーナーで購入した。ドスパラではパーツ保証というものがあって、購入価格の5%を出せば、自分の操作ミスであってもマザーボードを交換してくれる。でも、秋葉まで行くのは時間もかかる。また、午前中だと良いが、午後以降はうっとおしくなる。それで、新宿でもいいやということになりました。
なお、こちらのGIGABYTE GA-B85M-DS3Hの場合、サイトにはBIOSのバージョンがF5以上でないとHaswell Refreshに対応しないと記載してありましたが、購入したのはF2バージョン。それでも、CeleronG1840は動作しました。ただし、BIOSはF6に上げました。Dual Biosになっているので、失敗してマザーボードが動作しなくなるという不安からは解放されるようです。
ただし、お陰様で今月は投稿記事が少なくなりました。お詫び申し上げます。
あと、インテルのPentium/Celeronは少なくともHaswellからは仮想化支援機構(Intel VTx)が搭載されているようです。これについては、KVMが動作するかどうか、試してみます。
【補足】パソコンの値段
筐体と電源(450W)およびDVDドライブで1万円。ハードディスクで2テラバイトのものが、7千円。あとは、マザーボードとCPUとビデオカード、それにお好みに応じたメモリの代金になります。Intel製だと、前二者で1万2千円(CeleronまたはPentiumで済ます。Core iシリーズだと5千円、1万5千円、3万円以上高くなります)、後者で3千円程度。これに、メモリが必要になります。OSは当然WindowsよりもUbuntu/Mintが良いに決まっていますから、こちらはただ。ということメモリを覗いて、3万2千円程度です。メモリは、8Gバイト(8千円程度)くらいは積んでおきたいところです。
最近頑張っているAMDの場合は、APUを搭載すれば、内蔵GPUがRADEONで優れているし、仮想化支援機構もIntelみたいにケチっていないから、同じ値段でより高性能なコンピューターが自作できます。それに、まあ手先の器用さとか用心深さがなくても、AMDのCPUでソケットへの装填に失敗、マザーボードが壊れるといったことは、よほど幸せが悪い場合を覗いて、ありません。
なお、PC組立の際には、ちゃんと動く電源(350Wでも良い)とスイッチ(300円位)、及び中古品でも良いのでちゃんと動くマザーボードがあると、問題の切り分けにとても役に立ちます。マザーボードには、筐体から出ている複数のケーブルを差すシステムパネルというピンがあり、筐体のスイッチから出ているケーブルを差し込むピンが2本有ります。ここに、市販のけケーブルスイッチを差し込み、電源のスイッチをオンにして、購入したケーブルスイッチを押すとマザーボード、CPUに電源が供給されます。マザーボード、CPU、メモリのいずれに問題があるか、切り分けができるようになります。