6月11日から13日にかけて開かれた2019 Electronic Entertainment Expo(E3)を前後して、16Core/32ThreadのRyzen3950Xが発表された。今年9月中に発売開始になる。
専用のマザーボードを必要とするThreadRipper型のCPUで16コア/32スレッドのものが登場するかと思っていたが、X570(そして恐らくB550)チップセットを搭載した汎用のマザーボードに搭載可能なRyzen3950Xが16コア/32スレッドになる。
一世代前のX470チップセットを搭載したマザーボードでも動作するかは不明だが、BIOSのアップデートによってそれなりに動作する可能性は高いと思う。初代Zenベースの「Ryzen Threadripper 1950X」や,第2世代ZEN+ベースの「Ryzen Threadripper 2950X」に匹敵するCPUになるが、値段は749ドルとこのクラスのCPUとしては格安らしい。
Ryzen3000シリーズの特長をまとめると
Ryzen 3000 series CPU(7nm / Matisse / SocketAM4) | ||||||
MN | コア数 スレッド数 |
定格周波数 Boost時周波数 |
キャッシュ | TDP | 対応メモリ | |
Ryzen 9 3950X |
16-core 32-thread |
3.50GHz Boost 4.70GHz |
L2=512kB x16 L3=64MB |
105W | 2ch DDR4 -3200? |
’19/9 $749 |
Ryzen 9 3900X |
12-core 24-thread |
3.80GHz Boost 4.60GHz |
L2=512kB x12 L3=64MB |
105W | 2ch DDR4 -3200? |
’19/7/7 $499 |
Ryzen 7 3800X |
8-core 16-thread |
3.90GHz Boost 4.50GHz |
L2=512kB x8 L3=32MB |
105W | 2ch DDR4 -3200? |
’19/7/7 $399 |
Ryzen 7 3700X |
8-core 16-thread |
3.60GHz Boost 4.40GHz |
L2=512kB x8 L3=32MB |
65W | 2ch DDR4 -3200? |
’19/7/7 $329 |
Ryzen 5 3600X |
6-core 12-thread |
3.80GHz Boost 4.40GHz |
L2=512kB x6 L3=32MB |
95W | 2ch DDR4 -3200? |
’19Q3 $249 |
Ryzen 5 3600 |
6-core 12-thread |
3.60GHz Boost 4.20GHz |
L2=512kB x6 L3=32MB |
65W | 2ch DDR4 -3200? |
’19Q3 $199 |
なお、Ryzen3600/3600xはIntelのCore i5-9600を意識したものだが、後者は6コア/6スレッドでしかなく、価格的にも優位にあるようだ。
しかも,旧型のRyzen Threadripperに対してRyzen 9 3950Xは,
ということになる。実際の評価は製品が販売され、過酷なテストの結果待ちだが基本的にはWindows/Linux上で安定して動作するかどうかということになるだろう。なお、Zen2に次ぐZen3は既に設計・試作の繰り返しの段階に入っておりまずは、5nmベースでの製造CPUになると言う。