Zen2アーキテクチャ採用のRyzen3000シリーズが七夕にも発売開始されそうだが、Intel一強だったCPU市場逆転の可能性も
Zen2アーキテクチャ採用のRyzen3000シリーズが今年7月7日にも発売開始との噂も出ている。Ryzen3000シリーズの特長として、➀IPC(Instruction Per Clock、1クロックまたは1サイクル当たりの命令処理数)の向上②7nm2プロセスでの製造③クロック周波数の大幅向上-などが挙げられる。
リークされているRyzen3000シリーズは、
製品名 | コア数/スレッド数 | ベースクロック | ブーストクロック | TDP | 価格(USドル) | 発表 |
Ryzen 3 3300 | 6/12 | 3.2GHz | 4.0GHz | 50W | $99 | CES |
Ryzen 3 3300X | 6/12 | 3.5GHz | 4.3GHz | 65W | $129 | CES |
Ryzen 3 3300G | 6/12 | 3.0GHz | 3.8GHz | 65W | $129 | Q3 2019 |
Ryzen 5 3600 | 8/16 | 3.6GHz | 4.4GHz | 65W | $178 | CES |
Ryzen 5 3600X | 8/16 | 4.0GHz | 4.8GHz | 95W | $229 | CES |
Ryzen 5 3600G | 8/16 | 3.2GHz | 4.0GHz | 95W | $199 | Q3 2019 |
Ryzen 7 3700 | 12/24 | 3.8GHz | 4.6GHz | 95W | $299 | CES |
Ryzen 7 3700X | 12/24 | 4.2GHz | 5.0GHz | 105W | $329 | CES |
Ryzen 9 3800X | 16/32 | 3.9GHz | 4.7GHz | 125W | $449 | CES |
Ryzen 9 3850X | 16/32 | 不明 | 不明 | 135W | $499 | 不明 |
のようなシリーズらしい。最下位機種のRyzen3 3300でも6コア、12スレッド。16コア32スレッドまで用意されているらしい。すべて個人向けだが、Ryzen7の12コア24スレッド辺りが売れ行きの中央値になる公算が大きい。
ちなみに、サイト管理者の主力パソコンはRyzen 7の1700x。この間まで、マザーボードにAsusのPrime B350 Plusを使っていたが、しきりにハングアップしてどうしようもない状態だった。他のマシンからpingが帰ってこないので、Kernel Panicに陥ってたと思う。それが、同じAsusのROG STRIX B450-F GAMINGに換装したら、他のハードウェア構成で一度もハングアップせず、動作し続けている。OSはUbuntu18.04.3。
チップセットにB450を使っているから、Ryzen 7の廉価版程度までは動作しそうだし、ゲームをやるわけでもないので、その程度のCPUで良いと思っている。
ところで、気になるCPU市場のシェアだが、全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」週次データ(2018年10月1日週~19年4月8日週)によれば、パーツ単体としてのAMD製CPUの販売シェアは、直近の4月8日週では46.9%と、ここ半年では最大値を記録。インテルに肉薄する動きとなっている。
今年中には、IntelがCore i 9990kで手間取っているなどの理由でIntelとAMDが逆転しそうだ。まあ、そういう話もある程度だが、東京都八王子市のビックカメラのマザーボード売り場でも、「AMDのRyzenおよびSocket AM4のマザーボードは人気がありますよお」ということだった。
販売が開始されないと分からないが、楽しみであることだけは間違いではないだろう。